📌最初に行く場所は、決める場所じゃなかった

窓辺で静かに考え込む50代後半の日本人女性

【連載】65歳からの人生を楽しくする − 今できる判断 −【認知症親の介護③】

📌 はじめに

親の介護について考え始めたとき、
多くの人がまずこう思うのではないでしょうか。

「できるだけ家族でみた方がいい」
「他人に任せるのは、まだ早い」

私自身も、そう考えていました。
それが当たり前で、正しいことのように感じていたからです。

でも同時に、
はっきりとは言葉にできない違和感もありました。

  • 何が正解なのか分からない
  • まだ決める段階ではない気がする
  • でも、このままでいいとも言い切れない

判断できずに立ち止まっている感覚
この記事は、そんな状態にある方に向けて書いています。

答えを出すための記事ではありません。
なぜ判断が難しくなるのか、
私はどう整理し直したのか

その共有が目的です。


✅ 私自身の迷いと経験

書類を前に腕を組んで考える50代後半の日本人男性

正直に言うと、
私は「家族でみる介護」に強くこだわっていました。

  • 家にいれば安心だろう
  • 家族がそばにいた方が、親も落ち着くはず
  • 他人に任せるのは、どこか申し訳ない

そう思っていたのです。

でも、現実は思っていたよりも複雑でした。

身体は比較的元気でも、
認知の影響で日常生活が少しずつ難しくなる。
失禁や徘徊、食事のこだわり。
その一つ一つが、
家族の生活や気持ちを静かに削っていきます。

それでも私は、
「まだ家でみられる」
「もう少し頑張れる」
と自分に言い聞かせていました。

今振り返ると、
判断できない状態を、
“頑張り”で埋めようとしていた
のだと思います。


✅ 判断を難しくしていた構造

感情や情報が交差する構造を表した抽象イラスト

なぜ、こんなにも判断が難しかったのか。

理由は一つではありません。

感情の問題

  • 家族でみることが“正しい”という思い込み
  • 他人に任せることへの罪悪感
  • 「まだ早い」と言い続けたい気持ち

情報の問題

  • どこに相談すればいいのか分からない
  • 相談=決断を迫られる、という誤解
  • 整理できてから行く場所だと思っていた

役割の問題

  • 子どもとして、どこまで背負うべきか
  • 家族の負担を、どこまで許容するのか

これらが絡み合い、
「考えたいのに、考えが進まない」状態を作っていました。


✅ 地域包括支援センターで起きた転換

そんな中で、
私は地域包括支援センターに足を運びました。

正直に言えば、
行く前はかなり迷いました。

  • 何を相談すればいいのか分からない
  • まだ何も決めていない
  • そんな状態で行っていい場所なのか

「相談=覚悟を決めること」
そんな思い込みがあったからです。

でも、実際に行ってみて、
強く残っているのは
具体的な話の内容ではありません。

安堵感でした。

「今は、何も決めなくていいですよ」
そう言われたわけではありません。
でも、空気として、確かに伝わってきました。

判断できない状態のままで、
ここに来てよかったんだ

この感覚が、
私の中で一つの転換点になりました。


✅ 私が重視するようになった考え方

この経験を通じて、
私はこう考えるようになりました。

  • 介護は、愛情だけでは続かない
  • 家族でみることが、
     必ずしも親の生活を守るとは限らない
  • 判断は、気持ちが整理されてからでいい

家族でみるか、外につなぐか
という二択ではなく、

「親の生活を守る手段として、
 何が現実的か」

ノートを前に考えを整理し始めた50代後半の日本人女性

この視点に立ち直したことで、
ようやく考えが進み始めた気がします。

これは私の場合の話です。
他の方には、別の条件、別の答えがあると思います。

大切なのは、
自分の条件を整理せずに判断しないこと
だと感じています。


✅ あなたに返したい問い

ここで、少し立ち止まって考えてみてください。

  • 今、あなたが一番守りたいのは何でしょうか
  • 「家族でみる」という選択は、
     誰のためのものになっていますか
  • もし負担が増えたとき、
     その先の姿を想像できていますか

これらは、
Yes/No では答えられない問いです。
紙に書き出してみて、
初めて見えてくるものがあるかもしれません。


✅ この先を整理したい方へ

ここから先は、
「知識」の問題ではなく、
「判断の整理」の問題になります。

私はそのために、
テーマ別の
判断を誤らないための思考整理ワークシート
を用意しました。

これは答えを教える教材ではありません。
自分の条件・不安・優先順位を書き出し、
納得して判断するためのノート
です。

  • すぐ決めたい人には向きません
  • 他人の正解が欲しい人にも向きません

でも、
「このままでは決められない」
と感じている方には、
考えを整理する助けになるはずです。

📄 無料PDF
 判断を誤らないための思考整理[入門ワークシート]
 ※家族で介護するか決める前に、まず考え方を整理するために

📘 判断を誤らないための思考整理ワークシート【認知症親の介護編】(note・有料)
 ※必要な方だけ

どれも、
「今すぐ答えを出すため」ではなく、
後悔しない判断のための選択肢です。


白紙のノートとペンが置かれた静かな机

📌 まとめ

介護の判断は、
早く決めることが正解ではありません。

判断できないのは、
能力が足りないからではなく、
整理が足りていないだけ

地域包括支援センターは、
その整理ができていなくても、
最初に頼ってよい場所でした。

そして、
判断を支えるための道具として、
ワークシートという選択肢もあります。

どれも、
今すぐ決めるためのものではありません。

納得して判断するための、
一つの通過点です。


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💡 次回予告

次回は、
「子どもがみるべきか」ではなく
「誰が続けられるか」で考える

という判断軸を扱います。


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「自分だけじゃなかった」
と感じるきっかけになったら、
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