📌【家族でみるほど良い介護になる】とは限らなかった

窓辺で考え込む50代後半の日本人女性

【連載】65歳からの人生を楽しくする -今できる判断-【認知症親の介護②】

📌 はじめに

「やっぱり、家族でみるのが一番なんじゃないか」
親の介護について考え始めると、多くの人が一度はそう思います。

他人に任せるより、家族のほうが安心。
愛情もあるし、細かいことにも気づける。
だから 家族でみる=良い介護 だと。

でも同時に、こんな気持ちもありませんか。

  • 本当にこのやり方で続けられるのか
  • だんだん余裕がなくなっている自分に気づいている
  • 「限界かも」と思いながら、誰にも言えない

判断できずに立ち止まっている状態は、
迷っているからではなく、真剣だから 起きるものです。
この記事では、答えを出すことよりも、
なぜ判断が難しくなったのかを一緒に整理することを目的にしています。


✅ 私自身の迷いと経験

書類を前に考え込む50代後半の日本人男性

私自身も、長いあいだ
「できる限り家族でみたい」と思っていました。

介護を他人に任せることに、どこか罪悪感があったからです。
家族なのに、外の人に頼っていいのだろうか。
楽をしたいだけだと思われないだろうか。

一方で、現実は少しずつ厳しくなっていきました。

認知症による失禁への対応。
徘徊への不安。
食事の好き嫌いが激しく、毎回気を遣う日々。

それでも私は、
「家族でみるのが正しいはずだ」
と、自分に言い聞かせていました。

すぐに答えを出せなかったのは、
迷っていたからではなく、
気持ちと現実をどう結びつけていいか分からなかったから
だったと思います。


✅ 判断を難しくしていた構造

振り返ってみると、判断を難しくしていた要因はいくつもありました。

💡 感情の要因

  • 家族の愛でみるべき、という思い込み
  • 他人に任せる=冷たい、という無意識の価値観
  • 疲れている自分を認めたくない気持ち

💡 情報の要因

  • デイサービスや施設について、断片的な情報しか知らなかった
  • 費用が妥当なのか判断できず、不満だけが残っていた

💡 周囲の声

  • 「家でみてあげて偉いね」という言葉
  • 「まだ施設は早いんじゃない?」という意見
判断要因が絡み合う様子を表した抽象イメージ

こうしたものが重なり、
「家族でみるほど良い介護になる」という考えを疑えなかった
のだと思います。

でも実際には、
それが 常に正しいとは限らないケース もある。
それに気づくまでに、時間がかかりました。


✅ 私が重視した考え方

ノートを前に考えを整理する50代後半の日本人女性

私はこう考えるようになりました。

家族の愛だけで抱え続けることが、
本人にとって本当に良い介護につながるとは限らない。

これは、家族でみることを否定する考えではありません。
ただ、条件次第では逆になることもある
という視点に立った、私なりの整理です。

家族が疲弊し、余裕を失えば、
関係性そのものが壊れてしまうこともある。
その状態が続くことが、
本人の生活の安定につながるとは思えなくなりました。

そこで私は、
「家でみるか/外につなぐか」ではなく、
親の生活が安定し、家族が続けられる形は何か
という考え方に切り替えました。

ここで大切なのは、
どれを選ぶかではなく、
どういう視点で選ぼうとしているか です。


✅ あなたに返す問い

もし今、判断が止まっているなら、
次の問いを紙に書き出してみてください。

  • 私が一番怖れているのは、何を失うことだろうか
  • 「家族でみる」という選択は、誰の安心を守っているのか
  • この形を、この先も続けたとき、何が変わりそうか

Yes / No では答えられない問いだからこそ、
書き出さないと見えてこないものがあります。


✅ この先を整理したい方へ

💡 判断を誤らないための思考整理ワークシートのご案内

この記事では、考え方の共有までに留めています。
なぜなら、
判断は、読むだけでは整理できないからです。

ご案内している有料ワークシートは、
「答え集」ではなく
自分の条件・不安・優先順位を書き出すためのノートです。

介護編だけでなく、
退職金・年金・住まいなど、
人生の判断テーマごとに1冊ずつ整理する理由も、
条件がテーマごとに違うからです。


白紙のノートとペンが置かれたシンプルな机

📌 まとめ

家族でみることが、
必ずしも一番良い介護になるとは限らない。

この事実は、
誰かの判断を否定するためのものではありません。

むしろ、
自分の条件を無視してまで続けなくていい
という安心材料だと思っています。

思考整理ワークシートは、
決断を迫るものではなく、
あなたが納得して判断するための道具です。

今すぐ決めなくてもいい。
整理が必要だと感じたときに、手に取ってください。


✅ 次のステップ

どれも、
「今すぐ答えを出すため」ではなく、
後悔しない判断のための選択肢です。


💡 シリーズ関連記事

💡 次回予告

次回は、
「何をする所?」ではなく「最初に頼る場所」として地域包括支援センターを見る
という判断軸を紹介します。


もしこの記事が、
「自分だけじゃなかった」と感じるきっかけになったら、
同じ悩みを抱える方へ、そっと届けていただけると嬉しいです

コメント