📌【老後2000万円が不安な理由】実は“足りるかどうか”ではなかった

退職後のお金について一人で考え込む日本人セミシニア

【連載】65歳からの人生を楽しくする-今できる判断-【退職金の運用方法③】


📌 はじめに

「老後には2000万円必要らしい」
「いや、最近は4000万円とも言われている」

そんな話を目にするたびに、
理由ははっきりしないのに、不安だけが積み上がっていく。
そんな感覚を抱えている方は、決して少なくないと思います。

不安なのに、
何をどう考えればいいのか分からない。
数字ばかりが先に出てきて、判断が止まってしまう。

まずお伝えしたいのは、
立ち止まっている状態そのものが間違いではないということです。
このテーマは、そもそも簡単に答えが出る構造ではありません。


✅ 私自身の迷いと経験

私自身も、
「老後2000万円問題」という言葉に強い違和感を覚えながら、
はっきりした答えを出せずにいました。

年金がいくらで、
生活費がいくらで、
足りるのか、足りないのか。

本来はそこを考えるべきだと分かっていても、
具体的な試算イメージを持てないまま、
ただ“自分は大丈夫なのか”という不安感だけが残る。

誰かに聞いても、
返ってくるのは一般論や平均値ばかり。
それがかえって判断を難しくしていました。


✅ 判断を難しくしていた構造

年金や生活費の書類が散らばった机

今振り返ると、
判断を止めていた原因は「数字そのもの」ではありませんでした。

■ 不安を生む構造

  • メディアでは金額だけが一人歩きする
  • 前提条件(年金額・生活水準・家族構成)は語られない
  • 比較対象が「自分」ではなく「平均」になっている

この状態では、
どれだけ数字を見ても、
不安は解消されないのは当然だったと思います。

「2000万円が足りるかどうか」を考える前に、
考えるべきことが抜け落ちていた。
それが、判断を難しくしていた構造でした。


✅ 私が重視した考え方

ノートに考えを書き出すセミシニアの手元

そこで私は、
考え方そのものを少し変えることにしました。

「足りるか、足りないか」を
いきなり決めようとするのをやめたのです。

代わりに意識したのは、

  • この数字は、誰の条件を前提にしているのか
  • 自分の生活と、どこが同じで、どこが違うのか
  • 不安の正体は“金額”なのか、それとも“見えなさ”なのか

という問いでした。

数字を判断材料にする前に、
数字を見る“位置”を整える必要がある。
そう考えるようになりました。


✅ あなたに返す問い

もし今、同じように迷っているなら、
次の問いを一度、紙に書いてみてください。

  • 「2000万円が不安なのは、なぜだと思いますか?」
  • 「“足りないかもしれない”と感じる根拠は、どこから来ていますか?」
  • 「金額が分かれば、本当に判断できそうですか?」

すぐに答えが出なくても構いません。
答えられないこと自体が、重要なサインです。


✅ この先を整理したい方へ

(判断整理ワークシートのご案内)

ここまで読んで、
「やっぱり、自分の場合を整理しないと分からない」
そう感じた方もいるかもしれません。

ご案内しているワークシートは、
答えを教えるものではありません。

  • 条件を書き出す
  • 不安を言語化する
  • 判断の順番を整える

そのための判断整理ワークシートです。

退職金、年金、住まい――
テーマごとに分けているのも、
一度に考えようとすると判断が止まるからです。


窓の外を静かに眺める日本人セミシニアの後ろ姿

📌 まとめ

老後2000万円問題は、
「足りるかどうか」を決めるための話ではありません。

多くの場合、
自分の条件が整理されていないことが、不安を大きくしています。

判断できないのは、能力不足ではなく、
まだ判断軸が整っていないだけ。

必要なのは、急いで答えを出すことではなく、
納得できる形で考え直すことだと、私は感じています。


✅ 次のステップ

どれも、
「今すぐ決めるため」ではなく、
納得して判断するための選択肢
です。


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💡 次回予告

次回は、
「老後は何にいくら必要なのか」の不安に対する整理の判断軸
について書く予定です。


もしこの記事が、
「自分だけじゃなかった」と感じるきっかけになったら、
同じ悩みを抱える方へ、そっと届けていただけると嬉しいです。

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