デイサービスを利用した理由|家族だけでは難しいと気づいた日

実家の母がお風呂に入っていないことに気づく光景

はじめに

母がデイサービスへ通い始めたきっかけは、お風呂でした。

認知症と診断されても、しばらくは父と二人で暮らしていました。

見た目には大きく生活が変わったようには見えませんでした。

だから私も、「まだ大丈夫だろう」と思っていました。

でも、ある出来事をきっかけに、家族だけでは支え続けることの難しさを考えるようになります。

今回は、母がデイサービスを利用することになった経緯と、その時に私が感じたことを振り返ってみたいと思います。

実体験

母が家でお風呂に入らなくなったことを教えてくれたのは弟でした。

その頃、私は横浜、母と父は大阪で暮らしていました。

日々の変化を一番近くで見ていたのは弟です。

「デイサービスを利用した方がいいんじゃないかな。」

そう弟から提案がありました。

父も、母がお風呂に入れるならと賛成しました。

こうして母はデイサービスへ通い始めました。

利用すると、お風呂には入るようになりました。

ところが帰宅すると、

「一緒にお風呂へ入っている人が嫌だった。」

と父へ話していたそうです。

認知症になっても、人との相性や好き嫌いは変わりません。

その話を聞いて、母らしさはまだ残っているのだと感じたことを覚えています。

当時の自分の判断

当時の私は、デイサービスを「介護サービス」として考えていませんでした。

母がお風呂に入れるようになる場所。

そのくらいの認識だったと思います。

ところが利用を始めてから、別のことも分かりました。

母は、ほとんど料理を作らなくなっていたのです。

そこで私は宅配弁当を手配しました。

お風呂だけではありませんでした。

生活そのものが少しずつ変わり始めていたのです。

一つの変化に対応すると、また別の課題が見えてくる。

介護とは、そういう積み重ねなのだと感じました。

今振り返ると分かること

今振り返ると、デイサービスはもう少し早く利用しても良かったと思います。

当時は、「まだ家族だけで何とかなる」と考えていました。

でも実際には、少しずつできないことが増えていました。

その変化を家族だけで支え続けることには限界があります。

デイサービスは、家族の代わりになる場所ではありません。

家族だけでは補えない部分を支えてくれる存在なのだと、後になって実感しました。

ポイント

人生後半になると、「誰かの力を借りる」という選択をする場面が増えてきます。

介護もその一つです。

私自身、誰かに頼ることは負けのような気がしていた時期がありました。

でも今は違います。

家族だけで抱え込まないことも、大切な判断なのだと思っています。

誰かに任せることではなく、一緒に支えてもらうこと。

その考え方が、介護を少しずつ変えてくれました。

まとめ

母がデイサービスへ通い始めたきっかけは、お風呂でした。

でも今思うと、本当に変わったのは母ではなく、家族の考え方だったのかもしれません。

「家族だけでは難しい。」

そう認めたことで、新しい支え方が見えてきました。

もし今、親の小さな変化に向き合っている方がいるなら。

誰かの力を借りることも、一つの大切な選択肢かもしれません。

皆さんなら、どんなタイミングで「一人や家族だけでは難しい」と判断しますか。

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