母の特養を考え始めた頃、私は介護施設のことを詳しく知っていたわけではありません。
ただ、デイサービスの頃からお世話になっていたケアマネジャーから、
「人気の特養は数カ月待つこともあります」
と聞いていました。
ですから、申し込めばすぐ入れるとは思っていませんでした。
当時の母はまだ自宅で生活していました。
デイサービスを利用し、必要に応じて宿泊サービスも利用する。
もし施設への入居が決まらなければ、とりあえずはその生活を続けるつもりでした。
ただ、それが何カ月続いても大丈夫だったのか。
今振り返ると、そこまでは考えられていなかったように思います。
それでも申し込んだのは、本命の1カ所だけ
施設探しでは10カ所ほど実際に見学しました。
その中で、
「ここなら入りたい」
と思える施設がありました。
だから、申し込んだのは実質その1カ所だけでした。
複数の施設に申し込んで、空いたところに入るという選び方ではありません。
待つ可能性があることは知っていましたが、それでも親をお願いするなら、実際に見て納得できたところにしたいという気持ちがありました。
もちろん、これは結果的にうまくいったから言えることかもしれません。
もし長い待機期間になっていたら、違う判断をしていた可能性もあります。
「1週間ほどで入居できます」
ところが、実際には申し込んでから1週間ほどで入居できることになりました。
待機期間と呼べるほどの期間ではありません。
本当に運が良かったと思います。
ケアマネジャーからは数カ月待つケースもあると聞いていただけに、これほど早く決まるとは思っていませんでした。
だから私の経験だけを見て、
「特養は意外とすぐ入れる」
とは、とても言えません。
たまたま施設の状況と母のタイミングが合ったのだと思っています。
もし数カ月待っていたらどうなっていただろう
今になって考えるのは、むしろこちらです。
もし1週間ではなく、3カ月、半年と待つことになっていたら。
母はデイサービスや宿泊サービスを利用しながら、自宅での生活を続けていたでしょう。
そして、その生活を支えるのは母だけではありません。
私たち夫婦も関わります。
介護が長くなれば、母自身の負担もあるでしょうし、私たち夫婦にも少しずつ疲労が積み重なっていたと思います。
介護をしている時は、その日その日を何とか回すことを考えます。
「あと何カ月なら大丈夫か」
そんなことを冷静に計算できるわけではありません。
だからこそ、施設の待機期間というのは単なる「何カ月」という数字だけの話ではないのだと、今は感じます。
待っている間にも、親と家族の生活は続いていくからです。
ケアマネジャーを通じて確認できたことが助けになった
もう一つ、母の施設入居を振り返って強く感じることがあります。
デイサービス時代から相談していたケアマネジャーの存在です。
施設の情報を教えてもらう。
分からないことを聞く。
必要なことを確認してもらう。
そして施設との調整をしてもらう。
ケアマネジャーを通じて直接的な確認や調整をしてもらえたことは、本当に助かりました。
介護について何も分からない家族が、施設へ一つひとつ問い合わせて確認していくのは大変です。
私の場合は、困った時に相談できる人がすでにいた。
それも、待機期間なしで入居できたこととは別の意味で、恵まれていたのかもしれません。
今なら「入れなかった時」も少し考える
もし今の私が、もう一度親の施設を探すとしたら。
施設そのものを比較するだけでなく、
「もしすぐ入れなかったらどうするか」
も少し考えておくと思います。
それは、いくつもの施設へ申し込んだ方がいいという意味ではありません。
私自身、実質本命の1カ所だけに申し込み、それで良かったと思っています。
ただ、入居まで自宅でどのように過ごすのか。
デイサービスや宿泊サービスをどこまで利用できるのか。
困った時に誰に相談するのか。
そんなことを家族の中で少し考えておくだけでも、気持ちは違ったかもしれません。
私の場合は幸い、長く待つ経験をせずに済みました。
だから、長期間待った家族の大変さを経験したように語ることはできません。
ただ、両親の介護を経験した今なら分かることがあります。
施設に入れるかどうかだけではなく、そこまでの時間を親と家族がどう過ごすかも、介護では一つの大きな問題なのだと思います。
まとめ
母の特養を探した時、ケアマネジャーから「人気の施設は数カ月待つこともある」と聞いていました。
それでも私たちは、「ここなら入りたい」と思えた本命の1カ所だけに申し込みました。
結果は、申し込みから約1週間。
待機期間なしと言っていいほど早く入居できました。
今振り返っても、本当に運が良かったと思います。
一方で、もし数カ月待っていたら、母はデイサービスや宿泊サービスを利用しながら自宅生活を続け、私たち夫婦もその生活を支えていたでしょう。
どこまで続けられたのかは分かりません。
そして、もう一つ大きかったのが、ケアマネジャーを通じて施設への確認や調整ができたことです。
施設を知っていること。
制度を知っていること。
それだけでなく、困った時に「この人に相談しよう」と思える人がいること。
母の施設入居を振り返ると、それも私にとって大切な判断軸だったのだと思います。
もし親の施設を探すことになった時。
「どの施設にするか」と同時に、「もしすぐ入れなかったら、その時間をどう過ごすか」。
あなたなら、どんな準備をしておきたいでしょうか。
私の場合は、本命の1カ所に申し込み、運良く約1週間で入居できました。
ただ、今振り返ると、もし何カ月も待つことになっていたら、他の施設についても調べていたかもしれません。
家族だけで一つひとつ施設を探して、空き状況や条件を確認するのは大変です。
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