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両親の施設探しを始めた頃、ケアマネジャーから横浜市の「老人ホーム等一覧」をもらいました。
まず感じたのは、
「こんなに施設があるのか」
という戸惑いでした。
選択肢が少ないのも困りますが、多ければ簡単に選べるというものでもありません。
特養だけを考えても、どこが両親に合っているのか。
費用はどうなのか。
評判はどうなのか。
職員の対応はどうなのか。
一覧を見ているだけでは分かりません。
そこで、まず住んでいる区内の施設を調べることにしました。
さらに隣接する区にも範囲を広げ、最終的には10カ所ほど実際に見て回りました。
探す範囲を広げれば、候補は増える
最初は、できるだけ多くの施設を見た方がいいと思っていました。
実際、複数の施設を見ることで分かったこともたくさんあります。
特に私が重視したのは、職員の方々の対応でした。
建物や設備はパンフレットでもある程度分かります。
費用も数字で比較できます。
でも、職員の方が入居している人にどう接しているのかは、実際に行ってみなければなかなか分かりません。
だから10カ所ほど見て回ったこと自体は、今でも良かったと思っています。
一方で、探す範囲を他の区までどんどん広げていったらどうなるのだろう、とも思うようになりました。
施設はさらに増えます。
選択肢が増えれば、それだけ比較も難しくなります。
そこで私の中に出てきたのが、
「そもそも、どこまでの距離を候補にするのか」
という考えでした。
「近さ」の意味が分かったのは入居してからだった
最終的に両親が入居した施設は、自宅から車で5分ほどのところでした。
そして入居後、この5分という距離の意味を実感するようになります。
父から、いろいろなものを頼まれました。
「塗り絵を持ってきてほしい」
「色鉛筆が欲しい」
「乳液を持ってきてほしい」
一つひとつは、それほど大きな用事ではありません。
でも、こうした日用品を届ける機会が思っていた以上に多かったのです。
面会にも行きます。
必要なものがあれば届けます。
施設に入居したからといって、家族との関わりがなくなるわけではありません。
むしろ父の生活が施設に移った後も、家族としての日常は続いていました。
そんな時、自宅から車で5分なら、
「じゃあ持っていこう」
と思えます。
これが車で30分、1時間だったらどうだったでしょう。
一回だけなら行けるでしょう。
でも、それが何度も続くとしたら。
施設を選んでいた時には、そこまで具体的に想像できていなかったように思います。
条件の良い施設でも「遠い」で外した
実際に施設を見て回る中では、距離を理由に候補から外したところもありました。
施設だけを見れば候補になる。
それでも、入居後のことを考えると遠い。
そう判断した施設がありました。
これは今振り返っても、私たちにとっては間違っていなかったと思っています。
だからといって、私は「介護施設は近ければ近いほどいい」と言いたいわけではありません。
私自身、職員の対応はかなり重視しました。
費用も重要でした。
必要な介護を受けられることも外せません。
つまり、距離だけで決めたわけではありません。
今なら最初に「車で何分」を決める
では、もし今もう一度、親の施設を一から探すとしたらどうするか。
これはかなりはっきりしています。
まず、自宅から車で何分以内にするかを考えます。
その範囲で候補となる施設を探す。
そして費用や評判を調べる。
実際に見学して、特に職員の方々の対応を見る。
その中から、自分たちが納得できる施設を考える。
結局、これは当時やったことと大きくは変わりません。
違うとすれば、最初から「距離」を一つの条件として明確にすることです。
施設を探してから、
「ここは遠いな」
と考えるのではなく、
家族が無理なく通い続けられる範囲を先に考える。
今なら、そうすると思います。
「選んだ後」を想像することも判断軸になる
今回の経験を振り返って、施設選びについて一つ残ったものがあります。
それは、
選ぶ時の条件だけではなく、選んだ後の生活まで想像してみること。
施設に入るのは親です。
でも、その施設との付き合いは家族にも始まります。
面会に行く。
日用品を届ける。
何かあれば向かう。
そうした生活が何年続くかは分かりません。
だから「自宅から近い」という条件は、単なる便利さではなかったのだと思います。
これは介護施設だけではないような気もします。
住まいでも、働き方でも、人生後半には大きな選択があります。
選ぶ瞬間には魅力的に見えても、その後の暮らしが無理なく続くのか。
「選んだ後、自分たちはどう暮らすのか」
そこまで考えてみる。
介護施設を探した経験から、これも私の中の一つの判断軸になりました。
まとめ
両親の施設を探し始めた時、私はまず住んでいる区内の施設を調べ、隣接する区まで広げて10カ所ほど見て回りました。
施設を比較する中で、費用も職員の対応も重視しました。
そして最終的に選んだ施設は、自宅から車で5分ほどでした。
入居してから、父に塗り絵や色鉛筆、乳液などを頼まれることが何度もありました。
そのたびに感じたのが、近いことのありがたさでした。
だから今、もう一度施設を探すとしても、私の考え方は変わりません。
まず「自宅から車で何分まで」とエリアを考える。
その中で評判や費用を調べ、実際に足を運んで職員の対応を見る。
ただ、これは私たち家族の場合です。
親の状態も、家族の暮らしも、それぞれ違います。
だから「何分以内なら正解」という答えがあるわけではないと思います。
大切なのは、施設に入居する瞬間だけではなく、その後も続いていく親と家族の暮らしを想像してみることなのかもしれません。
もしあなたが親の介護施設を探すことになったら――
自宅から「何分まで」なら、無理なく通い続けられると思いますか?
実際に行って初めて分かったこともあった
私は10カ所ほど見て回りました。
建物の印象、職員の雰囲気、入居者への接し方。
ホームページや資料だけでは分からなかったことが、実際に施設へ行くことで少しずつ見えてきました。
とはいえ、どこを見学するか、その候補を一から探すのも大変です。
施設探しの相談サービスを利用して候補を整理し、気になるところを実際に見てみるという方法もあります。
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